欧州車など高級車上級グレードの金属多積層発色ガラス(ブルー反射ガラス)




欧州車など高級車上級グレードの金属多積層発色ガラス
メルセデス・ベンツのフロントガラスに採用されている高性能遮熱発色ガラスが有名ですが
ポルシェ BMW アウディー ロールスロイス ベントレー テスラなどの上級グレードなどにも採用されています。

ピルキントン・サンゴバン・PGW・AGP・FUYAOなどの海外ガラスメーカーが製造しています。
国産のガラスメーカーでの製造はまだ確認できていません。

一部車両はサイドガラス、リアガラスにも採用されています。


ゴーストフィルムとの違いを聞かれたり、比較にされることが多いですがどのようなガラスか?

多層金属スパッタコーティングの発色であり、可視光線に干渉を起こし、一部の可視光線透過率に影響の無い~影響の少ない可視光線を遮断、反射を行っています。
発色の仕組み、目的はゴーストフィルム多積層構造発色ストラクチュラルカラー®と同じです。
エネルギー量の多い、可視光線透過率(A光y値)に影響の少ない波長の短い、波長の長い可視光線を吸収では無く多く反射させています。

弊害として紫~青色系の発色が起きています。
外車だからOKと言われることが有りますが、可視光線透過率70%以上あり
ガラスの国連規格、日本の保安基準共に準拠されています。


サイドガラスで色合わせをしたい場合は
#IRML90(PURE) IRピュア ゴースト90
https://www.filmshop.jp/product-list/397
#ML91(PURE) ピュア ゴーストML91
https://www.filmshop.jp/product-list/401

などが無難ですが、高級車のサイドガラスは70%ギリギリで作られていることが多いので
特に注意が必要です。


当社測定の参考データ ピルキントン社製ガラス

可視光線透過率(A光)70.9%
可視光反射率(D65光)11.4%
日射透過率 34%
日射反射率 36%
日射吸収率 30%
UV99.9%
遮蔽係数 0.5


可視光線透過率70%以上を確保して遮蔽係数0.5は物理的限界に近い値。
現在の技術での究極の高性能ガラスです。
フィルムでも近い事はできますが、素のガラスの可視光線透過率が高くないと難しいです。
ゴーストフィルムでは#AR72(WRAITH)が近い波長、スペックを出せていますが可視光線透過率70%以上を出せるガラスはほぼ無いのが現状です。

ピルキントン製ガラスの紫外線-可視光線-近赤外線の透過率グラフ
紫外線・近赤外線はほぼ遮断していることが解る


可視光線380-780nm の透過率グラフ
可視光線透過率(A光y値)以外の波長の短い、波長の長い可視光線も多く遮断していることが解る


青線AR72(WRAITH)との比較