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光学スペック表
【※注意】
スペック記載の数値は全て実測値であり保証数値ではございません。仕様変更・ロット変更等により予告なく公表数値を変更する場合がございます。
変更時など、商品ページ・カタログ・サンプルなどの数値と相違が発生することございます。
こちらの光学スペック表が最新で優先と理解をお願いいたします。
フィルムメーカー様からの供給品はメーカー公表値とさせていただきます。
自動車用カーフィルム 光学スペック表
フィルムスペック・規格の説明 (2023/1/10)
- フィルム厚:
Film thicknessコシ、強度の目安
μm(マイクロメートル)
※参考
10μm=0.01mm 100μm=0.1mm
µm(マイクロメートル)= micron(ミクロン)
カーフィルム:
フィルムPET(基材)厚のみを表します。(剥離ライナー・接着剤・ハードコーティング層の厚みは含まれません)
一般的に25µm~50µm程度
厚みが薄い:熱成型特性が良い事が多い
湾曲、熱線などのなじみが良い
厚みが厚い:コシがあり取り回しが有利、DIYアマチュア施工にお勧め
建物フィルム:
フィルム全厚(剥離用ライナーを除く 接着剤、ハードコートを含みます)表記をしています。
目的により厚みが違います。
日射調整フィルム45~120µm程度
飛散防止フィルム 50µm~
防犯フィルム 175~400µmなど
- 可視光線透過率:
VLT(Visible Light Transmittance)明るさ、暗さの目安
見えにくさプライバシー効果の目安
規格:ISO 9050 JIS A5759 JIS R3106 JIS S3107
JIS R3212 道路運送車両の保安基準 など - 可視光線 波長 380~780 nmの光の透過率を表したもので人間の目に見える光、明るさの度合いを表しています。
可視光線透過率 規格により測定方法が定められていてD65光(JIS A5759) A光(JIS R3212/保安基準)などモデル光の透過率を分光測定して算出、又は直接測定法(JIS R3212/保安基準)試験装置である可視光線透過率測定器を使用して測定します。
※ご注意ください 550nmを測定するLED簡易測定器(ティントメーターなど)での測定数値と違いが起きることございます。
数値が(%)小さいほど濃くプライバシー効果が高まり、数値が(%)大きいほど薄く透明になります。
カーフィルム:
5%~10%程度が濃色 20%~30%程度がプライバシーガラス程度 50%~淡色
道路運送車両の保安基準、車検の基準でフロントガラス、フロントドアガラスなどは70%以上の可視光線透過率が必要です。
測定方法が建物ガラスやフィルムの規格と違うので注意が必要
JIS R 3212(自動車用安全ガラス試験方法)
詳しくは
自動車フィルムの法規制条文 道路運送車両の保安基準29条他(道路運送車両法 道路交通法)
https://www.filmshop.jp/news-detail/197
建物フィルム:
眩しさを抑えたいときは15%以下などを
プライバシー効果を高めたいなら30%以下などを
室内から暗さを感じさせたくない時は50%以上の物を
外から色や見えにくさを感じさせたくない時は65%以上のニュートラル色の物を
フィルムを感じさせたくないなら80%以上の無色の物をお勧めします。
- 可視光線反射率:
VLR(Visible Light Reflectance)ミラー感、ギラつきの目安
規格:ISO 9050 JIS A5759 JIS R3106 など
金属を含むフィルムの反射の目安、数値(%)が大きいほどミラー感が高まります。
- 日射 [透過率・反射率・吸収率]:
Solar [Transmittance・Reflectance・
Absorptance]遮熱効果を計算する基準数値
熱割れ計算の基準数値
規格:ISO 9050 JIS A5759 JIS R3106 など
300~2500 nmの紫外線~可視光線~赤外線領域の光線を、地表に届く太陽熱のエネルギー分布(重課係数)に乗じて算出した数値です。
透過+反射+吸収=100%
遮熱効果を表す、遮蔽係数、日射熱取得率の計算に必要な基準数値
透過の数値が小さいほど熱を遮断。
日射吸収率:ガラスに吸収される熱量を表し建物ガラスの熱割れリスクの計算に必要
- 遮蔽係数:
SC(Shielding Coefficient)遮熱効果、断熱効果、涼しさ、省エネ効果の目安
規格:ISO 9050 JIS A5759 JIS R3106 など
日射熱量を遮る効果をみる指標です。
ガラスを1とし、ガラスにフイルム貼付た時の室内に入り込む日射熱量の割合を表します。
ガラスにフィルムを貼った時の遮熱効果
建物の空調負荷の低減の目安、省エネ効果、省エネ試算の目安になります。
※数値が小さいほど効果が高い
※室内の日射による温度上昇を防ぐ目安にすると良い
日射(反射率・透過率)に吸収率の修正放射率にて算出された室内側に伝達する割合を加味して計算されます。
高額な赤外線分光光度計による垂直放射率の測定が必要なため海外メーカーなどはこちらを採用せず修正放射率を加味せず吸収率を一定数で分け計算したTSER値(Total Solar Energy Rejected)で表すことが有る- 日射熱取得率 ⇔ 日射熱除去率:
SHGC(Solar Heat Gain Coefficient) ⇔
SSR(Solar Shading Ratio)遮熱効果、断熱効果、涼しさの目安
規格:JIS A5759 など - 上記 遮蔽係数はガラスを1として表しますが、日射熱取得率はガラス無 空気を1で表します。
遮蔽係数はガラスにフィルムを貼った遮熱効果
日射取得率はフィルムを貼ったガラスの遮熱効果
を表します。
日射熱除去率=1-日射取得率
ユーザー様などは透過する数値より遮断した数値の方がイメージしやすい事が多いので遮熱効果を伝えるのにお勧めの数値です。
- 紫外線遮蔽率 ⇔ 紫外線透過率:
USR(UV Shielding Rate) ⇔
UVT(UV Transmittance)当社全てのフィルム99%カット(一部特殊商品除く)
規格:ISO 9050 JIS A5759 JIS S3107
UPF AS/NZS4399 JIS L1925
ISO 9845-1 など - 紫外線(UV)は内装(シート・ダッシュボードなど)の劣化、退色・肌のピリピリ感・日焼け・シミ・そばかす・皮膚がんなどの原因になります。
ガラス・フィルムの規格ではUVB 域(300~315 nm)及び UVA 域(315~380 nm)の透過率を重価係数に乗じて計算した値を表記しています。
紫外線波長290〜400nmを計測して評価するスポーツウェアなど繊維製品、日除製品の紫外線防護係数 UPF値も公表しています。
※UPF 50+ はフィルム無しに比べ50倍の紫外線遮蔽能力を有することを示します。
より積極的な紫外線カット商品「スーパーUV400」は、フィルムやガラス規格外のより長波400nmまで測定して公表しています。 - 赤外線カット率:
規格無、規格外
当社では近赤外線である波長780〜2500nmのピーク値を計測公表しています。
赤外線カット率80% ≠ 太陽熱(暑さ)を80%カット です。
赤外線カット率80% = 太陽熱(暑さ)を80%カット との誤解を生む為、
フィルムやガラスの規格に無い為、当社では長く赤外線(IR)〜〜率などを公表控えてきました。
ユーザー様、施工店様からのお問い合わせが多く、販売促進の為、今後公表します。
1つの性能目安として使用してください。
メーカーごと独自の計測方法で公表されています。
規格や算出用の係数が無い為、他商品との比較に適しません。
フィルムの遮熱効果はフィルムの規格である日射透過率・遮蔽係数・日射熱取得率(日射熱除去率)などで判断してください。
海外メーカーや商社系メーカーで赤外線カット率(IRカット率)のみを表記、日射・遮蔽係数等を公表していない場合がございます。
高額な分光光度計等を持たないことが理由と思われ赤外線カット率は簡易計測器の1000nm付近、1500nm付近などのピンポイント数値と予想します。
参考資料
ISO 9050 ISO 9050
Glass in building — Determination of light transmittance,
solar direct transmittance, total solar energy transmittance,
ultraviolet transmittance and related glazing factors
JIS R 3106 板ガラスの透過率・反射率・ 放射率の試験方法及び建築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法
JIS A 5759 建築窓ガラス用フィルム
JIS S 3107 自動車窓ガラス用フィルム
ASTM E424 - 71
Standard Test Methods for Solar Energy Transmittance and Reflectance (Terrestrial) of Sheet Materials
JIS R 3212 自動車用安全ガラス試験方法
道路運送車両の保安基準 第29条(窓ガラス)
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第3節〉第195条(窓ガラス)
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添別添37(窓ガラスの技術基準)
Publication CIE No.15